一億総クリエイター時代!生き残れるデザイナーになるには?

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最近考えていること。
SNSやスマホの爆発的な普及で、今まで特殊能力だった『デザイン』がアプリや動画で簡単に手に入るようになってきていると感じているよ。
お手本とするような施工事例がそこらじゅうに溢れていて、『このデザインはこのメーカーの商品を使っています!』と形にするための答えまで丁寧に載せている。
それどころか、『こうゆう思考を持てばインテリアはうまくいく』といった考え方までyoutubeで無料で見ることが出来る。
おそらく今後はアプリで自分の好きな材料を選択していけば、ある程度かっこいいインテリアデザインがお客さん自身で簡単につくれてしまうようなスタイルをとって、デザイナーを削減する動きをしてくる企業も出てくると思う。(以前リノベネコがお世話になっていた会社さんもそんな動きがあったよ・・)
手に職だったはずのこの仕事も、気が付けばお客さん自身で出来ることが増えていってデザイナーとしての在り方が変わっていくのではないかなと思っているよ。
そんな背景からあらためてこれから生き残れるデザイナーになるためにはどうしたら良いかを考えてみたよ!

 
1. どんなお客さんも自分のオリジナルがつくりたい!


最初に、アプリでお客さんが好きな材料を選択してデザインをつくる時代が来るかも・・・ということを書いたんだけど、実は今の段階ではあまり普及しないと考えているんだ!
以前お世話になっていた会社の試みで、10パターンくらいのインテリアテイストの内装セットを作成して、初めにそれを選択してもらうことでデザイン業務の簡素化を図ろうとしていた時期があって。リノベネコもその方針に従ってお客さんにインテリアテイストを選んでもらっていたんだけど、まぁ~~・・・当てはまらないよね!皆『う~~~~~ん、しいて言えばこれかなぁ』みたいな感じ。
そう、誰かがやったデザインをそのままやりたい!って人はそうそういない!皆『人と同じ』は嫌なんだ!
お客さんは例えそんなにインテリアに興味がない人でも自分のオリジナルをつくりたいんだ!
この心理というのは、いくらネットやSNSが発達しても変わらないことだよね!お客さんはより自分らしい自分オリジナルのデザインが出来る環境を選んでいくのではないかと思っているよ!

 

2. より必要なスキルは『聴く力』


さて、お客さんの心理として『自分のオリジナルをつくりたい』って思っているのは分かったけど、ではそれをつくっていくためには、我々デザイナーはどういったスキルを磨いていくのが良いかを考えたよ!
もちろん、設計のスキル・インテリアテイストの研究・カラーコーディネートのスキル・商品知識等々ベースのスキルアップは必要だよね!ただ、この部分はSNSの写真や人のブログなどをみたお客さんが自分でその差を縮めてくる部分でもあるんだ。
では、SNSやインターネットに出来ないスキルってなんだ・・・?リノベネコは『聴く力』だと思っているよ。
お客さんはあふれる情報の波の中で、あれもしたい!これもしたい!となっていて、自分でも本当にやりたいことを分かっていないケースが多いよ!
以前、センス抜群のインテリア好きな知人に、家づくりをするとしてデザイナーに求めることは何か・・・を聞いてみたことがあるよ。その回答は『いかに好みを共有してくれるか』だったよ。『この人分かってくれているな』という安心感が大切で、そのうえでプロの視点で家づくりのアドバイスが欲しいと考えるんだそう。
お客さん自身が選択できるコンテンツは沢山あるけど、それはあくまでお客さんの表面的な考えをアウトプットしているだけで。お客さん自身が気が付いていない部分まで『引き出す』技術は人が会話の中でつくっていくことでしか生まれないとおもうんだ!だから『聴く力』こそがこれからもっと必要になっていくのではないかと思っているよ!

ちなみに、リノベネコはこれからのデザイナーのあり方を、前提として『インテリアにこだわりがあって好きなひとたち』を基準に考えた方が良いと思っているよ!なぜなら、デザインすらAI化していき、安価に大量にかっこいいものが生まれる中で、それでも『デザイナー』にお金を払って頼む人は『インテリアにこだわりがあって好きなひとたち』だからだよ!その人たちに照準を合わせて考えていかないと生き残っていけないと考えているよ!

3. 『どうだ!』と提案するのではなく、一緒にストーリーをつくれるデザイナーへ

3~4年前くらいから、物が溢れている時代だからこそ『モノではなくコトを売ろう!』という戦略が出てきているけれど、住宅デザインもまさにそうだと思っているよ!
かっこいいものを提案するのは当たり前のスキルとして、お客さんに求められるデザイナーにならないといけないと思っているよ。
お客さん自身が知識や情報が少なかった時は、プロからビシッと『こうゆう家があなたたちには向いています!』という提案が求められていたのかも知れないし、今でも一部の有名なインテリアデザイナーさんや建築家の先生は『この人の考えたデザインが欲しい!』といった唯一無二の土俵で「モノ」を売ることで戦える人もいるよね!
でもリノベネコは唯一無二にはなれておらず・・・。お客さんの立場から考えたら、自分達のやりたいことや家族としての理想の過ごし方をMAXかっこいい形にまとめてくれる人がいたら最高だよね!
なぜこうゆう設計・インテリアにしたいのか・・・の背景には夫婦の趣味や子供たちの育児の方針といった『想い』があって、その想いにしっかり寄り添ってお客さんにとって人生の中で何度もない家づくりのストーリーを一緒につくっていけたら、プロが入った価値があるのではないかと思うよ!
家づくりを通して、その人や家族の理想の人生の輪郭を少しはっきりさせてあげることが出来ると思っているよ!

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リノベネコ自身ももがき勉強中!自分が今までやってきたことやお客さんに向き合っていてこれから進んでいく道を、記念すべき50記事目のブログにかいてみました!
随分間があいてしまった・・・。リノベネコはコツコツと継続する力が必要・・・。頑張っている人たちからやる気をもらいながら、頑張っていくよ~!ではまた!