リノベは人生を変えられる!息子から母へのプレゼント。

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リノベネコが担当したお客さんでとても印象に残っている人がいるよ!
元々の持ち家をリノベーションした事例だけど、今回はその家族のエピソードを書こうと思うよ!

関東にお住まいのT様。
4人の家族が過ごしてきた家に今は70代のお母さんと40代の息子さんの2人暮らし。
築38年の木造2階建て。

お父さんが現役の時に買った自慢の家も、あちこちが傷んできてしまって荷物も沢山。
部屋数が多く、太陽の光が奥の部屋まで届かない。
2階が3部屋、1階がダイニングキッチンと奥に畳の部屋。洗濯機も屋外。脱衣場はものすごく寒い。

1戸建てに2人暮らしのはずなのに、実際使えているのは4.5畳のダイニングと寝室のみ。
その他は物置になっていました。

リノベネコはリフォームの会社にいたから、思い出の詰まった今住んでいる持ち家のリフォームやリノベも手掛けた事があるよ!
総じて言えるのは、皆部屋をうまく使いきれてない!
家全体はそこそこ広いのに、『寒い』とか『暗い』で使っているのはほんの一部の部屋のみというお家がすごく多いよ!皆の実家も思い出してみてね!気が付いたら心地の良い一部屋に皆が集まっていたりするよね!

T様も典型的なそんな暮らしをしていました。
だましだまし住んできた家もいよいよ限界。
そこでリノベネコたちに声がかかりました。

お母さんには私が死ぬまで何とか住めればいい。その後は家を取り壊して息子にはマンションでも好きな場所に住んでもらう・・だからリフォームは最小限で良いと言われました。

でも、息子さんは違った。
この家を住み継いでいくことを決意されていました。
まとまった額のローンを借りて、耐震から外壁塗装、屋根の葺き替えまで大規模にリノベーションをすることになりました。

お母さんは『いいのに~・・・』と言いながらなんだか嬉しそう。

プラン打ち合わせが始まりました。
初めは『私は寝室さえあればいいから、他は息子に任せる』と言っていたお母さん。
段々家づくりが楽しくなってきて
『キッチンに緑の木を貼りたい!』
『自分のお部屋が出来たらお花を置きたい。壁を薄いミントグリーンにしたい。』
『昔喫茶店を経営していて、その時のように皆に珈琲が振る舞いたい』と嬉しそう。
いつも少し伏し目がちで、『私はもういなくなるから』が口癖だったお母さんがたくさんの未来をみてくれるようになりました。

息子さんも『何でもいいって言ってたのに~』なんて言いながら、最後はお母さんの好きなものを選ばせてあげていました。

楽しい仕様決めも終わって、いよいよ工事!大規模の工事だったので紆余曲折はあったけど、無事にお家を完成させることが出来ました。

白い外壁に、こだわって選んだ洋瓦。窓もすべて入れ替えて、まるで新築のように生まれ変わったお家。
中に入ると既存の梁や柱を見せ古民家カフェのようなデザインで、今までのお家の大切な歴史も感じられる。
暗かった奥の部屋までつなげて心地よいLDKに。部屋の奥まで風と光の入る家になりました。


ガーデニングが好きなお母さんの為にお庭には小さな花壇もつくりました。

そして、なんと息子さんからプレゼント。
キッチンの入口に、昔お母さんが営んでいたお店の名前のアイアンサインをつけたのです。
リノベネコにこっそりお願いされました。

お母さんは、『あら・・』となんでもないように振舞っていたけど、照れくささと嬉しさが混ざっているようでした。

お引越しして住んでみて、T様は大喜び。
「今まで家に帰りたいなんて思わなかったけど、今は休日は家で食事をとることが多くなりました」と嬉しい声。
お母さんは自分のお部屋に大好きな植物を沢山おいて、お庭にはいつも季節の花が咲いています。

お母さんは『生まれて初めて自分の部屋を持つことが出来た。自分の部屋なんてもてないまま死んでいくと思っていた』なんていってました。

ぶっちゃけ、今まで家にあった家具は普通のよく実家とかにある家具でした。
リノベーションしてT 様は吟味して素敵な家具を揃えていました。こんなに人は変わるんだなぁと。
変わるんじゃなくて、本当はやってみたかったけど、出来なかったんだなぁって思います。

もし、T 様がリノベに出会わなければ、きっとお母さんは不便な家で淡々と暮らしていたかも知れないし、お母さんと息子さんの時間はこんなに濃いものにならなかったかもしれない。

リノベは人の生活に踏み込む仕事。人生も変えられると思った瞬間でした。
リノベネコが辛くても長くこの仕事ができているエピソードの1つです。

ご清聴ありがとうございました!